八百万之命のあゆみ⑤「太刀華祭」本番
こんばんは!
八百万之命です。
前回の記事 もたくさんの方に
ご覧いただきありがとうございました!
引き続き「八百万之命」のあゆみをお伝えします。
いよいよお披露目のときを迎える八百万之命。
今回は、代表・小菅の手記をそのままお届けします。
***
★本番直前に起こった事
2024年2月28日から始まった八百万之命の稽古。
ノンバーバルで作品を作るのは初めてではないが、20分は初体験。
先ずは、台本を元にミザンス(立ち位置や、曲に合わせての段取り等)を、
どんどんつけていく。
この感覚、とても懐かしかった。
自分の内側から産み出された世界を、
表現したい物語を、込められた思いを、
信頼を置く仲間達に託しながら創造する時間は、
僕にとって生きる為に必要なことなんだと再確認させてくれた。
ノンバーバル演目には台詞は無い。
だからこそ、外側から伝わる手段を総動員して、
登場する神々の「声なき思い」を伝える必要がある。
声、表情、体の向き、
手や足の動き、歩く、走る、舞う、戦う。
一挙手一投足、一声一眼に魂を込めて。
そうして、八百万之命 最初の演目『国産み』は、
順調に形作られていきました。
しかし、最後の問題は本番間近になっても解決しないままでした。
資金集め。
今回の出演に向けてかかる費用が、諸々掛かって約50万。
この時の僕は、借金も抱えていて。
そして、連鎖するようにお金が出ていくトラブルもあり。
借金を何とかしたくて相談した友人からは
「太刀華祭、出ないのも選択肢の一つだよ」
それを告げられ、心が落ちに落ち、
2月中旬頃には本当に太刀華祭を降りようと思った事もありました。
★救いの手
でも。
お世話になっている方から
「降りずに進む自分と、降りて逃げる自分。
どっちがかっこいいと思う?」
「・・・・・・進んでる自分に決まってるじゃないですか」
奮い立ち、知人の助言を得て、
SNSで「助けて下さい」と資金援助をお願いし、
多くの方からお気持ちを頂きました。
とにかく、八百万之命の成功の為に。
関わってくれる仲間達の為に。
応援してくれる方々の思いに応える為に。
「座長が折れて立ち止まるわけにはいかない」
その一心で動き続けました。
そして、3月20日の僕の40歳の誕生日。
Facebookのメッセンジャーを通して
地元の幼馴染から連絡が入りました。
それは
「足りてない資金、出すよ。応援してる」
という申し出だったのです。
最初、頭に「?」が浮かびました。
地元を離れて全く連絡を取ってなかったので、いきなり過ぎて。
すぐにメッセージを送り、感謝を伝えました。
話を聞くと、連日上がって来る
八百万之命や資金援助の記事を見て、
何か出来ないか?と思ってくれていたみたいで。
誰かが見てくれている。
あの時ほど、この言葉を体感したことはありませんでした。
本番まであと10日という所で、
最後の悩みの種だった資金集めも完了し、遂に本番へ。
最高の形で、何の憂いも無く。
お客様の前で神々の始まりの物語を届けられるようになったのでした。
★迎えた本番
イメージカラーの白と赤の衣装を身に着けて、舞台へ。
「太刀華祭 ‐第参陣‐」の会場である武蔵野芸能劇場は、
何度か立たせてもらった馴染みの深い場所。
心から信頼している役者陣と、
有能なスタッフ陣の皆様の力を借りて、
2024年3月30日に八百万之命は「国産み」を
お客様に披露させていただきました。
舞台と客席、袖と照明と場ミリ。
見慣れたはずの光景は、
冒頭の祝詞奏上と同時に、まだ何も無い世界へと変貌しました。
愛するイザナミと多くの島や神を産み出し。
愛するイザナミを焼き殺したカグツチを斬り。
愛するイザナミに会いたくて、根の国に行き。
愛するイザナミとの約束を破り、追われ、袂を分かつ。
改めて、イザナギって凄い神様だ。
迷いなく、曇りなく、汚れなく、
ただイザナミの事を思い動く。
神様という立場を通り越し、一人の男性として、
一人の女性をここまで愛し行動出来る事に、心から尊敬する。
現代的にはちょっと重いかもですが。
「太刀華祭」は昼と夜の2回。
その2回とも、本当に本当に楽しい時間だったことを覚えています。
人生で一番長い上演時間は2時間45分ものの作品でしたが、
この「国産み」は20分。
ただ濃度はそれに勝るとも劣らないものになったと自負しています。
【只今、八百万之命のYouTubeチャンネルで
太刀華祭の演目動画をフルで公開しておりますので、
気になった方は是非ご覧ください!
→演目動画は こちら】
印象的だったのは、
僕達の演目が終わった後のお客様の反応。
シーンと静まり返り、拍手も起こらなかったのです。
後からMCの方に聞いてみると
「こっちの世界に戻ってくるまで、時間がかかってた」
と、言っていただけて!
僕は直後の「守護星たち。」にも出ているので、
内容の振り幅の大きさに戸惑いも大きかったとも思いますが。
公演後の客出しやお客様からのアンケートからも
「本当に、神を降ろすと思っていませんでした」
「もっと広い場所で見たいです」
等の嬉しい感想をいただきました!!
あの時、八百万之命をやろうと決意して良かった。
あの時、立ち止まらないで良かった。
あの時、かっこいいと思える自分を信じて良かった。
あの時、助けてくださいと声を出してよかった。
3ヶ月と少しで、自覚するだけでも
4ヶ所は大きな分岐点がありました。
この内、一つでも違う選択肢を選んでいたら、
今の自分はいなかったと思います。
★初披露を終えて
「太刀華祭」を終えてみて感じたことは
一人で抱え込みすぎない、ということ。
僕、お願いするのが、頼るのが、
弱みを見せるのが苦手なんです。
大事なことほど、自分でどうにかしなきゃと抱え込んでしまう。
でも、この時は僕一人。
やれることには限界がある。
規模が大きくなればなるほど、
手が、意識が行き届かなくなる。
分かってはいても、
頭の中で
「本当に頼っていいの?迷惑だよ」
という言葉が浮かんで、動けなくなる。
でも、それは僕の中の思い込み。
これまでの体験や経験が産み出した幻。
【他力本願】
この言葉は、
「人の力を借りて自分は楽をする」
ではなく、
「自分の本当の願いは人の力を借りないと叶わない」
というのが、本当の意味だそうです。
今、八百万之命はご縁が繋がり、
8月にカナダ最大級の和の祭典
「Japan Festival 2024」に出演が決まりました。
こちらに向けて、出演者以外にも多くの方々の協力を経て準備しています。
もし。
この記事を読んで、少しでも気持ちが動いてくれたなら。
力を貸してください。
貴方の思いも全部乗せて、神を降ろして世界に届けていきます。
***
今回まで
八百万之命、現在までのあゆみをお届けしました。
現在、八百万之命は
「Japan Festival CANADA」出演に向けて
着々と準備を進めています。
それに伴い、
応援グッズ(クラウドファンディング)も販売しております!
皆さまの思いを乗せて、カナダに届けます!
ぜひご覧ください。
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今後、当ブログでは
「八百万之命」カナダまでの道のりをお届けします。
引き続きお楽しみください!
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